場面緘黙症 学力

場面緘黙症の子供の学力

場面緘黙症の子供たちは、学力が著しく低いという事はありません。

 

得意、苦手、好き、嫌いと言った違いはありますが、
決して「やってできない」という事では無いのです。

 

特に場面緘黙症が表れやすい小学校低学年のうちは学習内容も易しいので、
一人だけ極端に悪い点を取ると言う事もあまりありません。

 

むしろ、周りの子よりも勉強が得意という子も居ます。

 

その為、場面緘黙症が世間に広く知られるまでは、
「勉強は普通にできるのにしゃべらない!」と思われて叱りつける事がとても多かったそうです。

 

しかし場面緘黙症が直接的な原因で学力が低いという事は無いのですが、
しゃべる事に対する不安な気持ちや学校での居心地の悪さから、

 

だんだんと勉強への意欲が無くなり結果として成績が下がると言う事がよくあります。

 

国語の音読、英語の発音をみんなの前でする事ができず、
先生も低い評価を付けざるを得なくなる事もあります。

 

その辺りは学校側も多少考慮してくれるとは思いますが…すらすら読む子と同じだけの評価を
付けるわけにも行かないので仕方がない部分もあるのでしょう。

 

実験や研究など、みんなでやる授業で成果を収める事も難しいです。
何かと困難な場面は多々ありますが、能力が無いわけでは無いので、家で両親が勉強を見る、

 

宿題を一緒に考えながらやると言ったサポートがあれば、
十分に勉強ができる子になれる事もあります。

 

心の病気を抱えながら勉強するのは厳しい事ですが、
ゆっくり本人のペースに合わせて勉強を手伝いましょう。